遺言はいつ書いたら良いですか? 2022.8.21 青山修

遺言に関するご相談では、お客様のこんな声に接します。
遺言はいつ書いたら良いですか?
もっと後でも大丈夫でしょうか?
何歳くらいの人が書くものなのですか?
遺言の必要性は感じていても、きっかけがないのだと思います。分かります。

誰しも忙しい毎日です。コロナや戦争や壺の話も気になります。他にする事も、考える事も山積みです。「さあ、今日は遺言を書くぞ!」とは、なかなか行きませんね。

一方、遺言を作成された方のきっかけや思いは、例えばこんな感じです。

相続人としての苦い経験から
・親の相続で大変な思いをしたので、自分はちゃんとしておきたい。
・父が手書きのメモみたいなものを遺したが、逆に兄弟間で揉めた。
・弟が寝たきりの母に取り入って、遺産を全部持って行った。

子供がいない夫婦
・配偶者に全財産を相続させたい。
・兄弟姉妹(甥姪)には、一円たりとも渡したくない。
・配偶者に全て相続させたいが、その後は自分の甥姪にも贈りたい。

独身、おひとりさま
・国には絶対あげたくないから、全額寄付したい。
・何かと気に掛けてくれる姪っ子に相続させたい。
・認知症の妹のケアに全額を充てて欲しい。

子供達を想う親心
・長男に家業を継がせたいが、長女にも少し残したい。
・高額な治療費が掛かる子がいる次女に全財産を贈りたい。
・収入が少ない次男に家を遺したいが、長男には遺留分を請求しないで欲しい。

配偶者に対する想い
・妻と同居してくれる子供に全財産を相続させたい。
・残された妻が生きている間は自宅に住めるようにしてあげたい。
・子供達が揉めないように夫には遺言を書いて欲しい。

離婚経験のある方
・別れた妻にも若干の遺産を贈りたい。
・前妻との子供には相続させたくない。

遺言を書く時のきっかけや思いは人それぞれです。

それでは、いつ書くのか?

答えは『思い立ったが吉日』という他ありません。

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