オトコノコ、オンナノコⅡ  2011.5.24 青山修

 以前ペットに関するブログを書いたところ、意外に反響があったので、少しだけ調子に乗って、パート2を書いてみようと思います。とはいえ、「ロッキー」や「ランボー」の二の舞にならないよう気を付けたいとは思っています。

 ペットに纏わる行政書士の仕事は、かなり多岐にわたります。ペットショップ等の動物取扱業の登録申請がメインでしょうか。他にも、ペットホテル、ペット幼稚園、ペット美容院(トリマー)、ペット霊園など業種は様々です。また、ペット墓地の開発行為許可、各種契約関係、近隣トラブルにおける示談書や合意書の作成、ペット可へのマンション規約の変更なども守備範囲となります。 

 そんな中、近々「動物愛護管理法」の改正が予定されています。改正のメインは「動物取扱業の適正化」です。要するに、不幸な動物を生まないためにも入口から規制を厳しくするというわけです。あらたにペットショップを開業しようという方にとっては、少々敷居が高くなることから、エイドリアンの勤め先が確保できなくなるかもしれません。

 他にも、深夜販売の禁止、販売時間の制限、インターネット販売の禁止等が検討されています。夜中の3時にどうしてもペットを買いたい(売りたい)という方々は規制に反対かもしれませんが、さすがに動物達も眠いでしょうし、長時間にわたって可愛いポーズをとり続けるのも大変なストレスでしょうから、これも何とかしてあげたいものです。

 また「幼齢動物の販売日齢制限」という動きもあります。ワンちゃんの場合、生後30~40日くらいの幼齢犬が可愛くてよく売れ、販売価格も高い事から、業者サイドとしては早く高く売りたがるわけです。たしかにナタリー・ポートマンのように大きくなっても可愛いという例は稀なのかもしれません。

 これは動物に限った事でもないでしょうが、生後あまり早くに親から引き離すと、健全な成長の妨げとなることがあるようです。また幼齢犬は成犬に比べてフンの始末なども大変で、結局はオーナーの手に余り、捨てられるケースも少なくありません。こうした規制はペット先進国の国々においては常識のようであり、高く売りたがる販売業界と今後どう折り合いをつけていくか、環境省の担当者の方に大いに期待したいと思います。

 法改正に向けての検討事項の中で、個人的に最も興味を惹かれるのは、「犬猫のマイクロチップの義務化」です。簡単な手術によって、ペットの体内に「マイクロチップ」を埋め込む事を義務化しようというわけです。これにより所有者を特定する事ができ、捨て犬猫の防止に繋がる等のメリットがあるそうです。また今回の大震災においては、離れ離れになったペットとの再会にマイクロチップが役立っているようです。
(環境省HP)http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/chip.html

 これは私だけかもしれませんが、「マイクロチップ」と聞くと、宇宙人に遭遇した地球人が眩しい光の中で無理矢理体に埋め込まれるイメージがあり、どこか怖い気もします。チップ挿入による動物達への悪影響はないと聞きますし、おそらくメリットの方が多いのでしょうが、全く抵抗感がないと言えばやはり嘘になります。

 この一線を超えてしまうと、将来的にはGPS機能も装備され、我が子を心配するあまり、人間の子供にチップを挿入しようとする親が出てきたりするのではないかと余計な事まで心配になったりもします。夫の浮気を心配するあまり、寝ている夫の体内にマイクロチップを埋め込んた妻の仰天ニュースくらいなら、笑えなくもないのですが。

 さて、そろそろお別れの時間です。そもそもパート2というものは、所詮二番煎じに過ぎないのかもしれません。あくまで個人的な見解ではありますが、映画の世界でも本当に素晴らしかったと言えるのは「ゴッドファーザーPARTⅡ」くらいではないでしょうか。そういえばエイドリアンは「ロッキー」にも「ゴッドファーザー」にも出演していますね。それでは、アリヴェデルチ。

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